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2022.03.29

フランスにいったら役に立つ!かんたんフランス語講座 第13回『食感の表現』

いつかフランスで働きたい!という方へ。

このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。

フランス語って難しいイメージがありますよね。

その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。

それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!

「食感の表現」

製パン・製菓に携わっている皆さんにとって、「味」というのは最も重要な、欠かすことのできない要素だと思います。パンやお菓子を食べた時には、より的確な表現が求められることでしょう。
前回は「甘い・塩辛い」などの、味覚に関する表現を紹介しましたが、今回はさらに「食感」に関する表現を紹介します。

①主な食感の表現

dur(デュール)=固い
☞発音を聞く

単純に固いものを表現するときに使います。固くなったパンや、固すぎるクッキーなど、否定的な意味で使うことが多いです。また、日常生活では「難しい・手ごわい」という意味でもよく使われます。「difficile(ディフィシール)=難しい」と同じ意味ですが、少しくだけた表現になります。

mou/molle(ムゥ/モル)=柔らかい
☞発音を聞く

単純に「柔らかい」という意味になります。女性形(対象が女性名詞の場合)は「molle(モル)」という発音になります。

croquant(クロカン)=かりっとした/パリッとした
☞発音を聞く

語源となる「croquer(クロケ)=(かりかりと)かじる」の通り、かりかり、パリパリとした歯ごたえのあるもの(例えばナッツなど)を表現するときに使います。

croustillant(クルスティアン)=サクサクとした/パリパリとした
☞発音を聞く

croquant(クロカン)と似ていますが、こちらはパイ生地などの薄いものに使うことが多いです。英語で言う「クリスピー」と同じ意味になります。

fondant(フォンダン)=とろけるような
☞発音を聞く

fondant au chocolat(フォンダン・オ・ショコラ)というお菓子があるように、とろとろに溶けて柔らかくなった状態を指します。語源は「fondre(フォンドル)=溶かす」です。

moelleux(ムワルゥ)=柔らかい/ふんわりとした
☞発音を聞く

シフォンケーキのような柔らかさをイメージするとより近いかもしれません。moelleux aux chocolats(ムワルゥ・オ・ショコラ)というお菓子があり、しばしばfondant chocolat(フォンダン・ショコラ)と混同されますが、こちらはもう少し生地に火がはいったものを指します。

onctueux(オンクチュウ)=なめらかな/まろやかな
☞発音を聞く

ムースやクリームなどの滑らかな舌触りを表現するときに使うことができます。

②その他の表現

frais / fraîche(フレ/フレッシュ)=冷たい/みずみずしい
☞発音を聞く

単純に冷たい状態を指したり、果物などが新鮮な状態を指すときにも使います。女性形(対象が女性名詞の場合)は「fraîche(フレッシュ)」という発音になります。

savoureux(サヴルゥ)=味わい深い/風味がある/香り高い
☞発音を聞く

素材の味が十分に引き出されているものや、香り豊かなものを表現するときに使うことができます。

 

この他にもまだまだたくさんの表現があります。味や食感を正しく表現することは、味をより正確に感じ取ることにもつながります。味への意識を高めることで、よりパン職人・菓子職人としての高みを目指していただければと思います。

 

それではBon courage(がんばって)!

 

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Writer
chefno編集部
編集長&映像制作 コウヘイ
chefno編集部
編集長&映像制作 コウヘイ
映像制作とフランス語関連の記事担当。18年のフランス在住経験あり。フランス生活で得た気づきやエスプリを生かして面白い&センスの良いコンテンツづくりを目指します!好きなお菓子はダントツでタルトタタン。
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