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2022.04.19
フランスにいったら役に立つ!かんたんフランス語講座 第16回『聞き返す』

いつかフランスで働きたい!という方へ。

このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。

フランス語って難しいイメージがありますよね。

その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。

それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!

 

「聞き返す」

製パン・製菓の現場では、それぞれのお店にレシピがあります。そしてお店の味を正確に再現するためには、数量や時間などの数値というものが非常に大切になってきます。
フランスでの修業先で、もし大事なところを聞き逃してしまい、聞き返すタイミングが無いままお菓子やパンを作ってしまったら大変なことになってしまいますよね。

ということで今回は、そんなときにちゃんと聞きなおして確認することができるように、現場でよく使うことになりそうな、確認のための表現を紹介していきます。

 

① Pardon ? / Comment ? (パルドン ? / コマン?)=何ですか?

☞発音を聞く

相手が何を言っているのか分からなかったというよりは、聞こえなかった場合に使われる一番簡単な表現です。とても短い言葉なので、目上の方に使うのは失礼なのでは、と思うかもしれませんが心配ありません(多分!)。「Comment ?」よりは「Pardon ?」のほうがより丁寧な言い方になりますので、心配な方はそちらを使うといいでしょう。
ちなみにマルシェなどで買い物をしていると、こちらの声が小さいと、お店の人から「Comment ?=何だって?」「Quoi ?=なに?」「Hein ?=あん?」などと強めに聞き返されますが、へこたれないでください。

 

②J’ai pas bien entendu. (ジェ・パ・ビアン・アンタンデュ)=よく聴こえませんでした。

☞発音を聞く

こちらはさらに丁寧な言い方になります。①とつなげて言うことも多いです。
否定形の文章ですので、正しくは「Je n’ai pas~(ジュ・ネ・パ~)」となりますが、より覚えやすく、より日常会話に近い表現ということで「ne」は省略しています。
「entendre(アンタンドル)」には「聴く」という意味のほかにも「理解する」という意味がありますので、なにか指示を受けたときに「entendu(アンタンデュ)=了解しました。」というように使うこともできます。

 

③ Tu peux répéter s’il te plait ? (チュ・プ・レペテ・シルトゥプレ?)=もう一回言ってくれる?

☞発音を聞く

Vous pouvez répéter s’il vous plait ? (ヴ・プヴェ・レペテ・シルヴプレ?)=もう一度言ってもらえますか?
☞発音を聞く

相手の言ったことがよく理解できなかったときに使います。フランス語に慣れないうちは何度も使うことになると思います。相手の言うことが早すぎて聞き取れないときは「répéter」のあとに「plus lentement(プリュ・ラントマン)=もっとゆっくり」をつけるといいでしょう。
ただし私の経験では、はじめはゆっくり話してくれますが、すぐに元のスピードに戻ります(笑)。

 

④combien de temps(コンビアン・ドゥ・タン)=どのくらいの時間

☞発音を聞く

「combien de~(名詞)」で「どのくらいの~」という意味になります。例えば「minutes(ミニュットゥ)」「gramme(グラム)」など、後ろにくる名詞(数えられるもの)を変えるだけでよいので便利です。

 

⑤ à quelle température (ア・ケル・トンペラチュール)=何度で

☞発音を聞く

「quelle~(名詞)」で「どのような~」という意味になります。こちらは数量が数えられないものに対して使います。日常会話でよく使われる例としては「quelle heure(何時)」「quel-âge(何歳)」「quelle pays(どの国)」などがあります。

 

⑥2つの「épaisseur」

quelle épaisseur / combien d’épaisseur (ケル・エペスュール / コンビアン・デペスュール)=どのくらいの固さ / どのくらいの厚さ
☞発音を聞く

 

「épaisseur」という単語には2つの意味があります。
①何ミリ、何センチといった「物理的な厚み」という意味と、②「濃厚さ」という意味です。ですので、同じ「épaisseur」でも、①の対義語は「fin(薄い)」で、②の対義語は「léger(かるい)」となります。

生地の厚さなどをたずねる場合には「quelle」と「combien de」の両方を使うことができますが、クリームの固さをたずねる場合は「quelle」しか使うことができませんので注意してください。

ちなみにクリームの固さを表す表現のひとつに「bec d’oiseau(ベック・ドワゾー)=鳥のくちばし」というものがあります。「ホイッパーの先のクリームが鳥のくちばしのような形になるくらいの固さ」ということです。

ほかにも製菓・製パンの現場で使われているフランス語には面白い表現がありますので、また機会があれば紹介したいと思います。

それではBon courage(がんばって)!

 

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Writer
chefno編集部
編集&映像制作 コウヘイ
chefno編集部
編集&映像制作 コウヘイ
映像制作とフランス語関連の記事担当。18年のフランス在住経験あり。フランス生活で得た気づきやエスプリを生かして面白い&センスの良いコンテンツづくりを目指します!好きなお菓子はダントツでタルトタタン。
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