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2023.02.24

オーストラリアからつづる!パティシエ通信 by永田 真由美Vol.05『朝食にかかるお金はなんと30ドル!?』

シドニーの朝

こんにちは。

今回は、オーストラリア人が大好きな朝食についてご紹介します。
みなさんはいつも朝何時に起きていますか?パン職人の方は特に早起きだと思いますが、一般的には6~7時頃でしょうか。

じつは、オーストラリア人って、とっても早起きなんです。
5時頃に起きて、仕事を朝7時から始めて、午後3時から3時半頃には仕事を終えて帰宅するオフィスワークの人が沢山います。小学生くらいの子供たちは、学校から帰宅すると17時台にはご飯を食べ、18時~19時には寝る子が多いそう。そのため大人も21時や22時には就寝し、朝早くから活動するスタイルが多いのだそうです。
私も5時~7時頃に仕事を始めて、昼の2時~3時頃には仕事を終えるという生活をしています。

オーストラリアでは、早朝ジョギングならぬ、早朝サーフィンを楽しむ人もいます。ジムやプールも24時間営業や、朝5時半くらいからオープンしているところが多く、早朝に一汗かいてから出社する人も多くいます。
その分、夜は施設やお店が閉まるのも早く、街も21時や22時には静かになっています。
なので、私の住んでいるシドニーでは、夜にディナーをするような感覚で、「じゃあ、明日の朝7時半にカフェで!」と言って友達と会う約束をすることがよくあります。

そんな背景もあり、オーストラリアの朝メニューはとても充実しているんです!
オーストラリアのカフェにはどんなメニューがあるのか、紹介したいと思います。

オーストラリアのカフェご飯

▲オーストラリアのカフェご飯

  • ベーコンエッグロール
  • コンティネンタル・ブレックファースト:スクランブルエッグまたはポーチドエッグ、グリルトマト、ほうれん草やキノコのソテー、ハッシュブラウン、ソーセージ、ベークドビーンズ、トースト
  • ビーフパイ
  • ソーセージロール
  • マフィン
  • トーストバナナブレッド(+バターたっぷり)

朝からなかなかヘビーなメニューが並んでいます。
もちろん、普段お家で朝食をとる場合はシンプルな家庭も多いようですが、外で食べるときには、しっかり食べる人たちが多いように思います。朝ごはんと昼ごはんを兼ねたブランチスタイルで食事をする人も多いです。

気になるお値段ですが、だいたいこんな感じです。

  • ベーコンエッグロール:8~9ドル
  • コンティ・ブレックファースト:20~26ドル
  • ビーフパイ:8~9ドル
  • ソーセージロール:7~9ドル
  • マフィン:6~7ドル
  • トーストバナナブレッド:8~9ドル

*100円=1.1ドル 2023年1月現在

カフェによってメニューも色々ありますが、コンティネンタル・ブレックファーストのような定番の朝食セットを食べると、コーヒー(5ドルくらい)と合わせて30ドルくらいになってしまいます。
住みはじめてすぐの頃は「けっこう高いな~」と思っていましたが、今ではそれも慣れてしまいました。

余談ですが、カフェでの食事を楽しむうえで、すごーく大事なのが、実はコーヒーなのです!コーヒーさえ美味しければ、カフェ業はやっていけるのではと思います。

私の住むシドニーでは、街を20メートルも歩けばカフェがあるといった感じで、至る所でコーヒーを楽しむことができます。それだけ競合店も多く、各店でクオリティの高い、美味しいコーヒーを提供してくれるので、お店選びには困りません。私もお気に入りのカフェには、だいたい週5日で通い、一日の始まりをコーヒーでスタートします。

カフェ文化が盛んなオーストラリアでは、試行錯誤して考えたオリジナルメニューを提供するお店がたくさん出て来ています。日本食がブームの最近では、日本の食文化を取り入れたカフェも増えてきました。Japanese breakfast(ジャパニーズ・ブレックファースト)とうたった、「これぞ日本」といった焼き鮭定食(ご飯、味噌汁、鮭、漬物、きんぴら、胡麻豆腐)があったり、カツサンド、豚キムチ&ポーチドエッグトーストなどなど、いろいろなメニューを楽しむことができ、おかげで「日本の味が恋しい!」と思うことがあまりありません。飲み物も抹茶ラテやほうじ茶ラテなど、日本の素材を使ったものをよく見かけるようになりました。

最後に、私のよく行くお店を紹介したいと思います。The Boat house(ザ・ボートハウス) といって、ビーチ沿いに何軒か展開しているカフェです。

シドニーのカフェ「The Boat House」

▲お気に入りのカフェ「The Boat House」

魅力はなんといっても、ビーチ沿いという素敵な立地を生かしたテラスから眺める広々とした海!木を基調とした建物で、たくさんの植物や素敵なインテリアに囲まれながら、ちょっとしたリゾート気分が味わえる、ゆったりとしたカフェです。
食事も美味しいので、日本からの来客があった時はこちらに伺うのが定番になっています。

日本にもこんなカフェあったら流行りそうですね。

それではHave a good day!

 

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Writer
永田 真由美
永田 真由美
運営サイトはこちら
お菓子の道まっしぐら20年とちょっと。 出身地の広島から、フランス、シンガポール、現在オーストラリアでパティシエールとして情熱を持ってお菓子を作ってます。現在、ル・コルドルンブルーの製菓部門の講師兼、2019年からは小さな会社「Mimi's Pastry」を立ち上げ、コンサルタントとして活動しています。
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