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2022.07.01
フランスからつづる!ブーランジェ通信 by成澤 芽衣 Vol.28『La Fête de la Musique(音楽の祭典)に参加して感じたこと』

こんにちは。

毎年6月21日は「La Fête de la Musique (ラ フェット ドゥ ラ ミュージック)」という音楽の祭典がフランス各地で開催されます。

街中の広場や歩道などの至る所で(もちろんこの日は歩行者天国)アマチュアからプロまで様々なミュージシャンのミニコンサート、楽器演奏、コーラス隊など多種多様なスタイルでの演奏会が行われるのです。

2020年より世界的に猛威を振るうCovid-19 の影響で2年間開催を見合わせていたため、3年ぶりに開催されました。

この祭典は、夜の7時ころから徐々にスタートし、終了時間はなんと明け方!!一日じゅう街中に音楽があふれる日なんです。

今年の6月21日は火曜日と平日にも関わらず、地元の方々は朝方まで楽しんでいます。

皆さんとってもタフです。

▲ひときわクオリティの高い演奏をしていた管楽器グループ。あまりの素敵な演奏に思わず見入っていました

2019年以来3年ぶりに開催された今年のLa Fête de la Musiqueは、そんな楽しいことが大好きなフランス人にとって「待ってました!!」と言わんばかりに街中の雰囲気は喜びと笑顔に溢れていました。

皆さんこの久しぶりの祭典を、思いっきり楽しもう!と気合が入っていることが街の雰囲気からひしひしと感じられました。

私は19時頃にふらふらと街に出たのですが、すぐにどこからか素敵なトランペット協奏曲が聴こえてきました。大勢のオーディエンスに囲まれた中心には20名ほどいるマーチングバンドがとても元気な音で、明るく楽しい気分になる楽曲を演奏していました。

演奏者も観客もみんな笑顔で、身体を動かしながらリズムをとっていて、私の横にいた初老の女性は目に涙を浮かべて聴いていました。きっと思う事が色々あるのだろうな〜。

▲素晴らしくポジティブな雰囲気を創り出していたマーチングバンド

▲デパートの前では中学生のコーラス隊が綺麗な歌声を響かせていました

根本的にラテンの血を引くフランス人は、みんなで集まってワイワイと食事をしたり、お酒を飲んだり、ゲームをしたり、サイクリングをしたりと、とにかく楽しいことが大好きです。その楽しいという感情を、自分の気持ちに素直に、そしてストレートに表現します。

そんな素敵な演奏会を通して、フランス人は人生の楽しみ方をとても深く理解しているように感じました。

その人の職種や置かれている環境にもよりますが、フランスの基本的労働時間は35時間/週。

仕事と、趣味や家族と過ごす時間などプライベートの部分がバランスよく生活していけるように設けられた労働時間数だと解釈しています。

今回のLa Fête de la Musique当日も、夕方まで仕事をがんばって、その後音楽を奏でる人たち、それを聴いて心安らぐ人たち、色々な立場の人たちがいるけれども、みんな一様にこの音楽の祭典を楽しんでいることは間違いありません。

▲おじさまヘヴィメタバンドも渋くカッコよくってしびれました~

▲打楽器スクールのちびっこドラマーくん、めちゃくちゃキマッテました!!

私も、そんな人生の楽しみ方を熟知しているフランス人と肩を並べて生活している事に「日々勉強だなぁ」と感慨深くなってしまいながらも、素敵な音楽と共にその日の夜は明けていきました。

6月21日にフランスに来られる機会がありましたら、このLa Fête de la Musiqueを、街中に響く演奏を、ぜひ皆さんにも楽しんでもらいたいです!

 

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成澤 芽衣
成澤 芽衣
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2017年 フランス全国バゲットトラディションコンクール 優勝。 現在はフランスでフリーランスのパン職人として活動する傍ら、日本でのイベントや、東京にあるベーカリーでパンの監修をさせていただいております。 フランスから私なりの視点で、パンのこと、普段のことなどなど。 生のフランス情報をお贈りします。
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