いつかフランスで働きたい!という方へ。
chefno編集部は、フランスで働くことを夢見るパン職人とパティシエの皆さんを応援すべく、「かんたんフランス語講座」をスタートします!
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書にはのっていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
「数字」
まずは基本中の基本、数字です。
数字が分からなければ、スーパーやマルシェでの買い物にも困りますし(おつりを間違えられることもしばしば)、パンやお菓子の現場でも、数が分からなくてどれだけ作ればいいのか分からず困ったという話も。
まずは1から20までを覚えることから始めましょう。
1=Un(アン) 2=Deux(ドゥ) 3=Trois(トロワ) 4=Quatre(カトル) 5=Cinq(サンク) 6=Six(シス) 7=Sept(セット) 8=Huit(ユイット) 9=Neuf(ヌフ) 10=Dix(ディス) 11=Onze(オンズ) 12=Douze(ドゥーズ) 13=Treize(トレーズ) 14=Quatorze(カトーズ) 15=Quinze(カーンズ) 16=Seize(セーズ) 17=Dix-sept(ディセット) 18=Dix-huit(ディズゥイット) 19=Dix-neuf(ディズヌフ) 20=Vingt(ヴァン)
*カッコ内の読み方はあくまで目安です。実際の発音とは微妙に違ってきますので注意してください。発音については次回「発音」の回でご説明します。
1から20を覚えるだけでもなかなか大変ですね。
フランス語の数字の数え方は、英語と違って「20進法」という数え方がベースになっていて、1から69までは英語とだいたい同じような数え方ですが、70は「60+10」という数え方をします。
60が「soixante」で、10が「dix」、なので70は「soixante-dix」となります。
もうひとつ例をあげると、90は「4×20+10」という数え方になります。
4=「quatre」
20=「vingt」
10=「dix」
よって90は「quatre-vingt dix」となります。
どうです?難しいでしょう、フランス語。
でもやるしかありません。覚えるしかありません。
でないと現場で作る製品の数を間違えてしまうし、買い物でおつりをごまかされ続けてしまいます!
コツはありません。ひたすら練習あるのみです。
ワンポイントアドバイスをちょっとだけ。
「3=trois」の読み方はどの参考書でも「トロワ」と書いてありますが、実際にはもっと短く「トワ」の感覚に近いと思います。
「ト・ロ・ワ」と一音ずつ発音するのではなく「ロワ」に「t」の音がくっついている感じ。
同様に「4=quatre」は「カトル」ですが、「カト+r」とイメージしたほうが正しい発音に近くなるかもしれません。
それではBon courage(がんばって)!
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