原材料高騰がすすむ中、パンの値段も上げざるを得ないというパン屋さんが多いと思います。しかし、お客様が価値を感じれば、価格は高くても購入に結びつくはず。お客様もパン屋さんも納得して値上げしたパンがたくさん売れるにはどうしたらいいか考えてみました!
アンケート対象
パン好き主婦559人に聞きました。
パン好きの定義=月に一回以上お店でパンを焼いているパン屋に行く主婦に559人のうち449人に追跡調査を実施
調査実施日:2024 年2 月
調査方法:インターネットリサーチ
調査元:株式会社グローアップ
目次
国産材料に消費者の関心が高まっている!
原材料を気にしている消費者が増えている…。でも実際はどのくらいの人が関心を持っているのでしょうか?ベーカリーパートナー編集部で調べてみました!
リテラシーの高い消費者増加中 国産材料のイメージ
昨今、消費者の原材料に対する関心が高まっているのを感じる方も多いはず。
また、店頭でどんなものを材料として使用しているのか声を掛けられるというパン屋さんも増えているそうです。以前に比べると消費者の原材料へのリテラシーが高まっているのを感じます。冒頭での質問でも6割の消費者が、原材料を気にすると回答しています。そんな中、国産材料に対する消費者のポジティブな声も併せてよく耳にします。そこで、実際にパン好き主婦にアンケートを取ったところ、8割の主婦が、国産材料で作られたパンを魅力的に感じると回答。さらに、国産材料で作られたパンのイメージを実際に聞いてみました。
約7割の回答者が、「安心・安全」と答えています。また、次に多い結果として、約5割の回答者が「美味しい」という答えとなり、消費者は国産材料に対し、半数が安心で美味しいという認識を持っている事がわかります。
お金を惜しまず購入してくれるお客様へ届くアピールを
原材料が高騰し、卵もバターも値上がりしています。パン屋さんからパンの値段の見直しを何度かしているという声もよく耳にします。しかし消費者からの国産材料への関心が高まっているという結果はわかったものの、パンの値段が高くなってしまったら、客足や購入頻度が落ちるのではないかと心配されるパン屋さんも多いかと思います。
実際に消費者にアンケートを取ってみたところ、ほかの商品よりも値段が多少高くても、国産材料のパンを買ってみたいという消費者が、なんと約76%という結果に。消費者は価値があると思った商品(今回は国産材料を使用したパン)へは多少金額がほかの商品より高くても購入してくれるという事がわかります。この結果をもとに、パン屋さんも新たに国産材料を使用して今ある既存の商品の材料を国産に置き換えたり、国産材料で新商品を、開発してみたりと消費者の求める付加価値を提供し、パンの値上げを検討してはいかがでしょうか。
お客様へ伝える努力
ここまで、国産材料のご紹介や、消費者の国産材料への関心の高さをご説明してきました!最後に、消費者へのアピールもしっかりしていきましょう!
SNSや店頭での声掛けも効果的!
昨今、SNSをパン屋の宣伝のツールとして使用しているお店も少なくありません。SNS は不特定多数の消費者が見ていますので、もし開設していなければ、是非お店の紹介をしていきましょう!もちろんパンの写真だけでも十分魅力は伝わりますが、そこでもパンの原材料やこだわりを伝えることで、「このお店でしか買えない特別感」が演出されます。店頭でのお声がけも○○産の小麦で作った焼きたてのパンです!と提供されたパンの方が消費者により商品の良さが伝わるはずです。
POPや店頭ポスターで告知!どんなにいいものか説明しましょう
プライスカードとパンそのものだけではお客様はそれがどんな商品なのか、どんなこだわりを持ったものなのかわかりません。今回、アンケートを通して、国産材料への需要が高まっていることがわかりました。使用している原材料の産地や、こだわっているポイントまで記載してあげることで、消費者は商品を選ぶ際の後押しになります。