いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
目次
「体調が悪いとき」
製パン・製菓の現場というのは朝から晩まで、暑いオーブンの前や寒い冷凍室のなかで作業をする肉体的にハードな職場です。職人は体が資本。体を壊してしまっては元も子もありません。ましてやそれがフランスでのこととなると、病院に行って症状をフランス語で説明するのにとても苦労することでしょう。
そうならないためにも、体調が悪くなったときやケガをしたときは無理をせず、きちんとシェフや仲間に伝えるようにしましょう。
今回は、体調不良を訴えるときに使える表現を紹介します。日常生活にもしっかり役立ちますので、ぜひマスターしてください。
① Je me sens pas bien. (ジュ・ム・サン・パ・ビアン)=気分がよくありません。
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*「se sentir~=自分を~と感じる」
体調が悪いとき全般に使うことができます。「Je me sens」のあとに「mal(マル=悪い)」や「malade(マラード=病気)」としても同様の意味になります。
Je me sens mal. (ジュ・ム・サン・マル)
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Je me sens malade. (ジュ・ム・サン・マラード)
☞発音を聞く
② J’ai mal à la tête. (ジェ・マル・ア・ラ・テットゥ)=頭が痛いです。
「J’ai mal à~」で「~が痛い」という意味になります。~の後にくる体の部位を変えるだけでどこが痛いのかを正確に伝えることができるので、とても使い勝手のよい表現です。
J’ai mal à la gorge. (ジェ・マル・ア・ラ・ゴルジュ)=喉が痛いです。
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J’ai mal aux dents. (ジェ・マル・オ・ダン)=歯が痛いです。
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③ J’ai de la fièvre. (ジェ・ドゥ・ラ・フィエーブル)=熱があります。
*「avoir=持つ」
「J’ai~」で「私は~を持っている」という基本表現です。後に症状を表す言葉をつけることで自分の体調を表現することができます。
J’ai un rhume. (ジェ・アン・リューム)=風邪を引いています。
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J’ai la nausée. (ジェ・ラ・ノゼ)=吐き気がします。
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J’ai la migraine. (ジェ・ラ・ミグレンヌ)=頭痛がします。
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④ J’ai des signes de la Covid. (ジェ・デ・シーニュ・ドゥ・ラ・コヴィドゥ)=コロナの症状があります。
*「signe=サイン・兆候」
最後に、コロナウイルスに関連するフランス語表現です。コロナウイルスのことをフランスでは「Covid-19(コヴィドゥ・ディズヌフ)」と言います。もし発熱やのどの痛みなど、「コロナにかかったかも?」と思う症状がある時はきちんと伝えるようにしましょう。
Je dois passer un test de dépistage Covid. (ジュ・ドア・パセ・アン・テスト・ドゥ・デピスタージュ・コヴィドゥ)=検診テストを受けなければなりません。
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フランスでは薬局で、20ユーロで気軽にコロナの検査「test antigénique (テスト・アイチジェニック。略してTAG)」を受けることができます(症状が表れていない人)。症状のある人は医療機関でPCR検査「test PCR(テスト・ペーセーエール)」を受けます。
また、テストの結果が出たら速やかにシェフや同僚に伝えるようにしましょう。
Je suis positif/négatif(positive/négative)à la Covid. (ジュ・スュイ・ポジティフ・ア・ラ・コヴィドゥ)=陽性/陰性です。
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これらの表現方法を覚えておくと、あとは自分の状態に合った単語を調べて使えばいいのでとても便利です。体調管理には気を付けて、元気に働いて充実したフランス修業にしましょう!
それではBon courage(がんばって)!
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