Bonjour!
パティシエの岸です。
今回は、2ヶ月程前にリヨンで開催された『ボキューズ・ドール国際料理コンクール』と、同時開催されていた『SIRHA2021 国際外食産業見本市』のお話しをしたいと思います。
まずは、『ボキューズ・ドール国際料理コンクール』の様子をご紹介します。
会場に入るとまず気になったのが、各選手を応援する応援団が歌ったり太鼓を鳴らしたりと、とても賑やかだったこと。
先週の記事で書いた夜会とは全く違う雰囲気で、なんだか見ているだけで楽しくなってきます。
実は、20年前に私が通っていた製菓学校のツアーでボキューズ・ドールの日本選手応援に行った事があるのですが、その時と雰囲気は何も変わっていないぁ~と感じ懐かしくなりました。
応援団は置いておいて、本選 の様子ですが、
各国のブースの中には、複数のコックコート姿の職人がいて、
誰が選手で誰が審査員なのかいまいちよく分からない…という感じでしたが、世界一を競う職人たちのピンと張りつめた緊張感は伝わってきて、周囲の賑やかさとは違った神聖な空間(厨房内)でした。
日本選手も出場しており、日本代表の戸枝シェフは惜しくも9位という結果でしたが、同じ日本人として世界で戦う姿に感動しました。
そんな感動の余韻が冷めやらぬまま会場を後にし、本業の為の素材探しのために『SIRHA2021 国際外食産業見本市』へと向かいました。
会場内には、厨房機器、包材、食材などなど様々なものが出展されています。
会場内を歩いていると、私が働く“L’A pâtisserie”のオープン時にお世話になった包材屋さんも出展されていました。
展示ブースを覗くと、ピエールエルメやホテルブリストルの包材(紙袋)に肩を並べるかのように現在のお店の包材も展示して下さっていたのには感動しました。
そして今回、この展示会に来た本来の目的である 今年度のフェーヴを探しに。
※フェーヴというのはフランスの祝日に食べるガレット・デ・ロワというお菓子の中に 入れる陶器製の小さな置物のことです。
今回は、かわいい動物型のポット(よく見ると各動物に取手が付いています)を購入しました!
今回購入したフェーヴでも十分カワイイのですが、オーナーと話し合って、来年度はオリジナルのフェーヴを作ってもらう事になりました。
う~ん、フェーヴコレクターとしては今からとっても楽しみです。
コロナ禍で、なかなか海外の大会や展示会に来ることが難しいと思いますので、少しでも会場の雰囲気を感じていただければ幸いです。