いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
「あいさつ」
今回は、人とのコミュニケーションに最も大切な「あいさつ」です。
私たちは皆、小さい頃から幼稚園や小学校で「あいさつをきちんとしましょう」と教えられてきましたが、それは大人になっても、また海外に行っても同じです。
フランスでは、仕事場はもちろんのこと、アパートの中で住人とすれ違う時もちゃんとあいさつをするのが普通です。また、お客としてお店に入った時でも、まず「こんにちは」とあいさつをします。日本では何も言わずにお店に入って品物を見ていても当たり前かもしれませんが、フランスではとても失礼にあたります。
フランスに行って、はじめはちょっと恥ずかしかったりするかもしれませんが、慣れてくれば気持ちを明るくしてくれるよいものです。
それでは、色々なシチュエーションで使える色々なあいさつを紹介していきます。
出会った時のあいさつ
Bonjour. (ボンジュール)=こんにちは/おはよう
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どんなシーンや関係性でも使える、最も基本的かつ便利なあいさつです。「おはよう」と言う時にもこの言葉を使います。朝昼兼用です。
人と初めて会った時のかしこまったあいさつに「Enchanté. (アンシャンテ」=はじめまして」というものがありますが、無理に使わなくてもこの「ボンジュール」でも十分ですし、失礼にはなりません。
Bonsoir. (ボンソワール)=こんばんは
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こちらは夜に人と出会った時に使うあいさつです。
Salut. (サリュ)=やあ/じゃあね
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こちらはもっとカジュアルなあいさつになります。朝・昼・晩いつでも使え、さらに別れる時にも使える万能プレーヤー。友達間のあいさつでよく使われます。イタリア語の「Ciao(チャオ)」みたいなものでしょうか。
別れる時のあいさつ
Au revoir. (オ・ルヴォワール)=さようなら
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最も基本的な、人と別れる時のあいさつです。お店を出る時にも忘れずに言うようにしましょう。
つかえる表現①
À demain. (ア・ドゥマン)=また明日
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このように「À」の後ろにくる言葉を入れかえるだけで「また~に」という表現ができます。
例えば「lundi (月曜日)」を後ろにつけると「À lundi. (ア・ランディ)=また月曜日にね」となります。
この「À~」を使った表現はほかにも色々あります。
À plus tard. (ア・プリュ・タール)=また後で
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À tout à l’heure. (ア・トゥタ・ルール)=また後で
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À bientôt. (ア・ビアント)=また近いうちに
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つかえる表現②
Bon week-end. (ボン・ウィーケンド)=よい週末を
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このように「Bon」の後ろに言葉をつけると「よい~を」という意味のあいさつになります。相手が「これからすること」によって、後ろに続く言葉を使い分けます。
注意する点として、「Bon」の部分は後ろにくる名詞の性別や、単数・複数かによっても変化します。
「Bon(またはBonne)」を使ったあいさつの例をいくつか挙げてみます。
Bonne soirée. (ボンヌ・ソワレ)=よい夜を(女性単数名詞)
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Bonne nuit. (ボンヌ・ニュイ)=おやすみなさい(女性単数名詞)
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Bonnes vacances. (ボンヌ・ヴァカンス)=よいヴァカンスを(女性複数名詞)
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Bon film. (ボン・フィルム)=よい映画を(男性単数名詞)
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フランス語には他にももっとたくさんのあいさつの表現があります。これらを使いこなして気持ちのよいコミュニケーションを心がけることで、より早くフランス生活に溶け込めるでしょう。
それではBon courage(がんばって)!
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