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2022.02.03

フランスにいったら役に立つ!かんたんフランス語講座 第7回『量の表現 その1』

いつかフランスで働きたい!という方へ。

このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。

フランス語って難しいイメージがありますよね。

その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。

それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!

 

「量の表現」

これまではごく一般的な、基本的なフランス語を紹介してきましたが、今回はすこし製パン・製菓寄りの内容で、なおかつ日常生活にもよく使われる「量の表現」です。

レシピなどでは大抵の場合、きちんとグラム数などで表記されています。製造の現場などでも「あと10グラム足して」と言ってもらえると分かりますが「もう少し」とか「あとほんんのちょっと」と言われた場合、その微妙な違いを知らないと戸惑ってしまうと思います。

そこで今回は、よく使われる様々な量の表現を紹介します。

量を表現する場合、たいてい名詞の前に「de」という前置詞が付きます。
ただし、いくつかの表現によっては付かなかったり、また数えられる名詞(可算名詞)か数えられない名詞(不可算名詞)によって定冠詞(le、la、les など)を付けたり付けなかったりと、ちょっとしたルールがあるのですが、小難しい文法の話は置いておいて、ひととおり表現だけでも覚えておきましょう。文法的な間違いはその都度フランス人が指摘してくれるので、すこしずつ勉強していけばいいと思います。

それでは、現場で使える様々な数量の表現を、例文を使って紹介していきます。

 

① たくさん

beaucoup d’eau(ボク・ドォ)=たくさんの水
☞発音を聞く

言葉通り「たくさんの」という意味です。

assez d’eau(アセ・ドォ)=十分な量の水
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「じゅうぶんな・たっぷりの」というニュアンス。シェフに量をチェックしてもらって「C’est assez(セ・アセ)」と言われた時は「もうじゅうぶん(そんなにいらない)」という、どちらかというと否定的な意味になります。

plein d’eau(プラン・ドォ)=いっぱいの水
☞発音を聞く

「たくさんの」という意味もありますが、この例文の場合は「容器に並々と」といったニュアンスになります。

pas mal de truc (パ・マル・ドゥ・トリュック)=結構な量(数)のモノ
☞発音を聞く

製パン・製菓の現場で使われることはそんなに多くないと思いますが、日常会話ではとてもよく使われる表現です。ちなみに「Pas mal」だけで使うと「いいね・悪くないね」といった評価を表す言葉になります。

そして例文の中に出てくる「truc」。
一般的なフランス語の勉強のなかで出てくることはまずないのですが、日常生活ではよく出てくる、なおかつ便利な言葉です。
会話のなかで具体的な名前が出てこなかったり、省略したい時などに「あれ」とか「それ」といった、あいまいな表現に使います。

Qu’est-ce que c’est que ce truc ? (ケ・ス・ク・セ・ク・ス・トリュック)=なんだこりゃ?
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なんだか早口言葉みたいですが、これをマスターすれば、かなりフランス語を使いこなしているように見えますよ!ただこの「truc」は少しくだけた表現なので、使いすぎるのも良くないかもしれません。

trop de sucre (トロ・ドゥ・スュクル)=多すぎる砂糖
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否定的な意味で使われます。シェフに量をチェックしてもらって「C’est trop(セ・トロ)」と言われれば「多すぎるよ」という意味です。

 

② 半分~いくらか

ここでは中間にあたる半分くらいの数量から、少量とまではいかないくらいの表現を紹介していきます。

moitié moitié (モワチエ・モワチエ)=半分半分
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これはひとつの物や一定量をちょうど半分に分ける時に使われる表現です。
「moitié」には「相当数の・大半の」という意味を表す場合もあるのですが、こちらは小説や新聞記事に出てくる、より高度な表現になってきますので、とりあえず「半分」と覚えておいて差支えありません。

demi litre de lait (ドゥミ・リートル・ドゥ・レ)=半リットル(0.5リットル)の牛乳
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「demi」が半分という意味になります。
レストランなどで「demi bouteille du vin(ドゥミ・ブテイユ・デュ・ヴァン)」というと、ハーフサイズのワイン(ボトル)ということになります。

laisser reposer quelques heures (レセ・ルポゼ・ケルク・ズール)=数時間休ませる
☞発音を聞く

「いくつかの~」という意味になります。同様の意味をあらわす言葉に「plusierurs(プリュジュール)」があります。
その違いは微妙なのですが「quelques heures」だと「何時間か」というニュアンスになり、対して「plusieurs heures」だと「何時間も」というニュアンスになります。

 

まだまだ量を表現する言葉はありますが、長くなってしまうので今回はここでおしまいです。
次回は「すこし」を表す表現や、その他の数量に関する表現を紹介していきます。

 

それではBon courage(がんばって)!

 

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Writer
chefno編集部
編集長&映像制作 コウヘイ
chefno編集部
編集長&映像制作 コウヘイ
映像制作とフランス語関連の記事担当。18年のフランス在住経験あり。フランス生活で得た気づきやエスプリを生かして面白い&センスの良いコンテンツづくりを目指します!好きなお菓子はダントツでタルトタタン。
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