いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
「味の表現」
製パン・製菓に携わっている皆さんにとって、「味」というのは最も重要な、欠かすことのできない要素だと思います。
パンやお菓子を食べた時には、より的確な表現が求められることでしょう。
前回は「美味しい・美味しくない」といった味の感想の表現を紹介しましたが、今回は食べ物を評価するときに必要な、「甘い・塩辛い」など、味覚に関連する表現を紹介します。
Sucré(スュクレ)=甘い
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Salé(サレ)=塩辛い
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砂糖は「Sucre(スュクル)」塩は「Sel(セル)」ですからそのままの意味ですね。
Doux(ドゥ)=甘い
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「Doux」には「柔らかい・優しい」という意味もありますので、果物などの自然な甘さを表すときにはこちらを使うことができます。
Piquant(ピカン)=辛い
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あらゆる「辛い」をカバーする言葉ですので、一番よく使われる言葉です。「刺すような」というニュアンスが含まれます。
Pimenté(ピマンテ)=辛い
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同じく「辛い」を表現する言葉ですが、唐辛子(カプサイシン)の要素が含まれているかどうかによって使い分けることができます。例えばワサビの辛さは唐辛子のような辛さとは違いますので「Piquant」のほうを使います。
「Pimenté」の語源は「Piment(ピマン=唐辛子)」です。ではピーマンはというと、フランス語では「Poivron(ポワヴロン)」といいます。ちなみに日本で赤と黄色のピーマンを指すときに使う「Paprika(パプリカ)」というのはドイツ語です(ドイツではピーマン全般を指します)。
Epicé(エピセ)=スパイスが効いている
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こちらも「辛い」の表現の中に入る言葉ですが「Epice(エピス=スパイス)」の語源の通り「スパイスが効いている」という意味になります。ですので、必ずしも「辛い」を表すという訳ではなく、例えば「シナモンが効いている」という時にも、辛くはないですが「Epicé」を使うことができます。
Amer(アメール)=苦い
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Acide(アシッド)=酸っぱい
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次回は食感にまつわる表現を紹介したいと思います。
それではBon courage(がんばって)!
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