いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
目次
「使えるフレーズ その3」
前回に引き続き「使えるフレーズ」第三弾です。
これから紹介する内容は、参考書にはあまり載っていないものの、実際にフランスに行ってみるとよく耳にする、まさしく「フランスに行ったら役に立つ」フレーズです。
ぜひマスターしてフランス生活に役立ててください!
① Tant pis. / Tant mieux. (タン・ピ / タン・ミュウ)=ざんねん。/よかった。
日常会話のなかでとてもよく出てくる表現です。例えば誰かを遊びにさそって、相手が「都合が悪くて行けない」となったときに「Tant pis=ざんねん。仕方ないね」と言ったり、誰かがケガをしたけど大事には至らなかった場合に「Tant mieux=ああ、よかった」と言ったりします。
② J’adore. (ジャドール)=大好き。
有名な香水の名前にもなっているこの言葉。友達が着ている服や髪型をほめたり、お店でかわいい雑貨を見つけた時など、どちらかというと女性がよく使うイメージがあります。
③ Ça a l’air bon.(サ・ア・レール・ボン)=美味しそうだね。
ここで使われている「air」は「様子」という意味で使われており、「Ça a l’air+形容詞」で「~そうだ」という意味になります。例えば、「Ça a l’air difficile=難しそうだ」「Ça a l’air chaud=熱そうだ」など、後ろにくる形容詞を変えるだけでいろいろ使えるのでとても便利です。
また、物だけでなく、人に対しても使うことができます。
Il a l’air gentil. (イラ・レール・ジャンティ)=彼はやさしそうだね。
④ Ça m’énerve.(サ・メネルヴ)=むかつく!
*「énerver =いらだたせる」
直訳すると「それは私をいらだたせる」という意味です。フランスで、とくにストレスの多いパリではよく耳にします。あまりきれいな言葉ではないので、できれば言わなくて済むようにしたいですね。
⑤ J’en ai marre. (ジョネ・マール)=もうたくさん。/ うんざりだ。
どうしても不満が抑えきれないときはこの言葉を使いましょう。さきほどの「Ça m’énerve.=むかつく!」よりは全然おとなしい表現です。
⑥ Ça arrive à tout le monde. (サ・アリーヴ・ア・トゥ・ル・モンド)=誰にでもあることだよ。
*「arriver=届く」「tout le monde=全員」
直訳すると「それはみんなに訪れる」という意味になります。
フランスで生活をしていると、習慣や考え方の違いから、ついイライラしてしまうこともきっとあると思います。だからこそ、相手がなにか失敗して、それによってあなたが嫌な思いをすることがあっても、「誰にでもあること」と寛容に笑って受け止めてみてはどうでしょう。怒りを表すよりもきっと良いコミュニケーションが生まれると思いますよ。
いかがでしょうか?こうしたちょっとしたフレーズを覚えておくだけで、コミュニケーションの幅はぐっとひろがります。ぜひマスターして、充実したフランス生活に役立ててください!
それではBon courage(がんばって)!
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