いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
目次
「あいづち」
ふだん会話をしていると、「へえー本当に?」とか「それで?」とか、ちょっとした短い言葉で会話がスムーズに運ぶことがあると思います。フランス語を話し始めて間もない頃は、こういった言葉のレパートリーが少ないので、「Oui(ウィ)」を繰り返したり「うんうん」とうなずくだけで、つい単調になってしまいがちです。フランス人はおしゃべり好き。こちらの反応が悪いと相手も「興味ないのかな?」と感じてしまい、会話もいまいち盛り上がらなかったりします。
これから紹介するフレーズを使えば、会話にもリズムが生まれ、盛り上がること間違いなしです。ぜひマスターしてフランス語での会話を楽しんでください!
① Ah bon ? (ア・ボン?)=へえ、そうなの?
これぞあいづちの中のあいづちです。とてもよく出てきます。相手が「実はこういうことがあって…」と話を切り出したあとに「へえ、そうなの?」と興味を示すことで、会話もスムーズにすべり出すことでしょう。
② C’est pas vrai. (セ・パ・ヴレ)=ウソでしょ
直訳すると「本当ではない」という意味になります。相手があなたについてでたらめなことを言った時に、それを否定する時などにも使いますが、今回のテーマであるあいづちとしては、「ウソでしょ」と驚きを表すときに使います。これを使うと相手は「Si, c’est vrai(シ・セ・ヴレ)=いや、ホントに」と話はさらに盛り上がります。
③ D’accord.(ダコール)=ふむふむ。
本来は「了解。わかった。」という意味です。会話のなかでも、相手の言っていることを了解した、と言うときに使うことができますが、語尾をすこし上げて発音することで、「ふむふむ、それで?」というふうに、先を促すような使いかたもできます。
④ Je vois.(ジュ・ヴォワ)=なるほど。
*「voir=見る・理解する」
直訳すると「私は見る」という意味です。会話のあいづちとしては「なるほど」というニュアンスに近いです。さきほどの「D’accord」とあいづちの種類としては似ています。この二つを使い分けることでさらにあいづち上手になれます。
⑤ Alors ? (アロール)=それで?
「その時」という意味の単語です。会話では相手に「それから?」と続きをうながすときに使います。ちょっとぶっきらぼうに聞こえてしまうかもしれないので、慣れないうちは上で述べた「Je vois」「D’accord」などを使うとよいでしょう。
⑥ Et alors ?(エ・アロール ?)=だから何?
さきほどの「Alors」に「Et」が付いただけなのですが、これだけでかなり辛辣な表現になります。相手がなにか不愉快なことを言ってきた時や、分かりきったことを言った時に「それがどうした?」「だから何だ?」というニュアンスで使います。
⑦ Quand même ! (カン・メーム!)=そうなの!?
☞発音を聞く
通常は「それでもなお」という意味で使われることが多いです。日常会話では、例えば誰かから遊びに誘われて、都合が悪くて断る時などに「Merci quand même.(でも、ありがとう)」というふうに使います。
そして会話の中でのあいづち表現としては、自分の予想以上のことを相手が言った時の驚きを表すときに使います。これを使いこなすことができればもうあなたはあいづち名人といえるでしょう。フランス人から一目置かれること間違いなしです。
いかがでしょうか?これらの言葉を覚えておけば、あいづちひとつで会話を楽しくすることができます。ほかにもあいづちの表現はまだまだたくさんあります。会話の中で少しずつ覚えていき、あいづちをうまく使って、フランス語での会話を楽しみましょう!
それではBon courage(がんばって)!
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