いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
目次
「使えるフレーズ その4」
今回は「使えるフレーズ」第四弾です。
これから紹介する内容は、参考書にはあまり載っていないものの、実際にフランスに行ってみるとよく耳にする、まさしく「フランスに行ったら役に立つ」フレーズです。
ぜひマスターしてフランス生活に役立ててください!
① Tu veux un coup de main ? / T’as besoin d’aide ? (チュ・ヴ・アン・ク・ドゥ・マン? / タ・ブゾワン・デード?)=手伝おうか?
*「un coup de main=手助け」「avoir besoin de~=~を必要としている」「aide=助け」
例えば誰かが忙しそうにしていたり、重そうな荷物を持っていたりするときに、このように声をかけます。「手伝いましょうか?」と丁寧に言う場合は主語をVousに置き換えて「Vous voulez~(ヴ・ヴレ~)」「Vous avez~(ヴザヴェ~)」とします。日常会話のなかではしばしば省略されて「Un coup de main ?」「Besoin d’aide ?」となることがあります。
こちらから相手に助けを求める場合は、以下のように言います。
② Tu peux me donner un coup de main ? (チュ・プ・ム・ドネ・アン・ク・ドゥ・マン?)=手伝ってもらえる?
ちょっと長い文章なので、むずかしければ「Tu peux m’aider ?(チュ・プ・メデ?)」でも大丈夫です。持っている荷物がいまにも落ちそうな時など、せっぱ詰まっている状況の場合は「aide-moi(エド・モア)=助けて!」を使いましょう。
③ Comme tu veux.(コム・チュ・ヴ)=どちらでもいいよ。/ お好きなように。
直訳すると「きみの欲するままに」という意味です。「AかBどっちにする?」と聞かれたときに、どちらでもいい場合や相手に決定をゆだねたい場合などに使います。また、「手伝おうか?」と申し出て、どうみても助けが必要な状況なのに相手が冷たく突っぱねたりしたときに、「君のお好きなように(どうなってもしらないよ)。」といったニュアンスで使うこともできます。
④ Si tu veux. (シ・チュ・ヴ)=よければ / きみが望むなら
「きみがもしよければ~」と相手を映画やピクニックに誘ったり、提案するときなどに使います。
例文
Si tu veux, on va aller au musée ? =よかったら美術館にいかない?
☞発音を聞く
また、相手からの提案に対する返事として「きみがそうしたいならいいよ」という意味で使うこともできます。この場合、表情やイントネーションによって好意的になったり、投げやりな印象になったりしますので、その時の心境に合わせて使い分けます。
いかがでしょうか?こうしたちょっとしたフレーズを覚えておくだけで、コミュニケーションの幅はぐっとひろがります。ぜひマスターして、充実したフランス生活に役立ててください!
それではBon courage(がんばって)!
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