いつかフランスで働きたい!という方へ。
このシリーズでは、押さえておくべき基本から、実際に製パン・製菓の現場で使われている言葉や、教科書には載っていないけど日常生活の会話に良く出てくる表現などにフォーカスして、かゆいところに手の届く“使える”フランス語をご紹介します。
フランス語って難しいイメージがありますよね。
その通り。フランス語はたしかに難しいです。
いざ勉強をはじめてみると女性名詞や男性名詞の違い、動詞の語尾変化や発音の難しさなど、なかなか一朝一夕にマスターできるものではありません。
それでもみなさんの夢がすこしでも近づくように、ポイントをおさえて楽しくフランス語を学び、役立ててもらえると嬉しいです!
目次
「ケガをしたとき」
製パン・製菓の現場というのは朝から晩まで、熱いオーブンの前や寒い冷凍室のなかで作業をする肉体的にハードな職場です。職人は体が資本。体を壊してしまっては元も子もありません。ましてやそれがフランスでのこととなると、病院に行って症状をフランス語で説明するのにとても苦労することでしょう。
そうならないためにも、体調が悪くなったときやケガをしたときは無理をせず、きちんとシェフや仲間に伝えるようにしましょう。
今回は、やけどや切り傷などのケガをしたときに使える表現を紹介します。日常生活にもしっかり役立ちますので、ぜひマスターしてください。
① Je me suis brûlé la main. (ジュ・ム・スュイ・ブリュレ・ラ・マン)=手を火傷しました。
☞発音を聞く
*「se brûler~=自分の~を焼く」
ベーカリー、パティスリーで働くみなさんに一番多いケガといえばやはり火傷だと思います。「brûlé」のあとに「bras(ブラ)=腕」など、火傷をした箇所を当てはめて使います。
ここで使われている「brûlé(ブリュレ)」という単語はパティシエの皆さんには馴染みが深いですね。「Crème brulée(クレーム・ブリュレ)」というのは直訳すると「焼いたクリーム」という意味です。
② Je me suis coupé la main. (ジュ・ム・スュイ・クペ・ラ・マン)=手を切りました。
*「se couper~=自分の~を切る」
「coupé」のあとに「doigt(ドワ)=指」など、切った箇所を当てはめて使います。
③ Je me suis cassé le bras. (ジェ・ム・スュイ・カッセ・ル・ブラ)=腕を骨折しました。
*「casser=壊す」
「se casser~」には「~を骨折する」という意味のほかに口語的表現として「立ち去る」という意味もあります。かなりくだけた表現で「じゃ、もう行くね」みたいな感じで「Je me casse(ジュ・ム・カッス)」と言います。また相手に対して「casse–toi(カッス・トワ)」と言うと「失せろ」という乱暴な意味になり、言い方や相手によっては喧嘩に発展しますので注意してください。
Je me casse(ジュ・ム・カッス)=もう行くね
☞発音を聞く
④ J’ai eu un lumbago. (ジェ・ウュ・アン・ランバゴ)=ぎっくり腰になりました。
*「lumbago=ぎっくり腰」
粉袋など重いものを持つので、腰痛に悩まされている方も多いと思います。体の使い方には十分に注意してください。「腰が痛い」と言う場合は以下になります。大まかに「dos(ド)=背中」を使う場合もあります。
J’ai mal aux reins. (ジェ・マル・オ・ラン)=腰が痛いです。
☞発音を聞く
J’ai mal au dos.(ジェ・マル・オ・ド)=背中が痛いです
☞発音を聞く
これらの表現方法を覚えておくと、あとは自分の状態に合った単語を調べて使えばいいのでとても便利です。体調管理には気を付けて、元気に働いて充実したフランス修業にしましょう!
それではBon courage(がんばって)!
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