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2021.11.30

フランスからつづる!ブーランジェ通信 by成澤 芽衣 Vol.3「語学力アップにマルシェを活用?」

こんにちは。

現在、私が住むフランス ロワール地方の朝の気温は1℃…
気をつけていないと本当に風邪をひきそうなくらい厳しい寒さが続いています。

そんな中、先日は仕事の前に久し振りにAngers(アンジェ/パリから西に296kmの街)で開催されていたマルシェ(朝市)に行ってきました。

今回は、マルシェが地元民にとってどれだけ重要な存在なのかをお伝えしたいと思います。

私が行ったAngersのマルシェは毎週水・土曜日に開催されます。
仕事の都合でたまにしか行くことができませんが、タイミングが合えば必ず行くほど好きなマルシェです。

お肉、魚、乳製品や野菜、果物等、この土地で生産されている美味しくて新鮮な食品を買う楽しみがあります。

旬の果物が並ぶマルシェ。季節によって並ぶ商品も違うのが楽しい

地元の方々は本当にマルシェが大好きで、新鮮なものを直接生産者さん達から購入する事、地産地消に重きを置いている様に感じます。

私は、食材を求めて楽しむマルシェとしても活用しておりますが、地元の方や出店者(生産者)の方々と触れ合い、彼らが話す「活きたフランス語」を聞くことで、フランス語の知識力UP(特に言い回し)としても活用しております。

マルシェに行くことで、「何かを買う」だけの目的でなく、
地元の方や生産者が会話を楽しんでる姿を見てほのぼのしたり、自身の語学力UPなど違った楽しみ方ができるのもマルシェの魅力だと思います。
むしろ、私はこれを楽しみにしていると言っても過言ではありません。

昨年の春頃に、Covid-19の影響により一時的にマルシェの開催を断念すると政府が決めた時、パン屋さんに来るお客様との会話と言ったら、ほとんどその決断について嘆く内容のものでした。
「マルシェをやらないなんてありえない」
「どうすればいいの…」
「政府の決断は間違ってる…」
などなど。

もちろんスーパーマーケットは通常営業していましたが、マルシェでお買い物をする意味がやはり彼らにはあるようでした。

日本では横浜や東京などの比較的大都市でマルシェ文化を知らずに育った自分としては、彼らのその感覚が非常に新鮮でとても興味深いものでした。
そして、そのマルシェに対する彼らのこだわりに羨ましさも覚えました。

現在のマルシェは、以前の活気ある姿を取り戻しています。

活気が戻ったマルシェ。多くの来場者が訪れています

少しだけ違う点と言えば、店頭に消毒用のアルコールジェルを置いていたり、来場者のほとんどがマスクをしていたりします。
気のせいかもしれませんが大声で呼び込みをする店員さんはいなくなった様に感じます。

この様な些細なことですが、地方都市で暮らすフランスの方々の日常や彼らの感情を垣間見ることができることが、フランス好きな私にとってはとても幸せな日常です。

 

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☞『ブーランジェ通信  Vol.4「100%フランス小麦を使用。二オールにある小麦工場を見学してきました」』はこちらから

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成澤 芽衣
成澤 芽衣
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2017年 フランス全国バゲットトラディションコンクール 優勝。 現在はフランスでフリーランスのパン職人として活動する傍ら、日本でのイベントや、東京にあるベーカリーでパンの監修をさせていただいております。 フランスから私なりの視点で、パンのこと、普段のことなどなど。 生のフランス情報をお贈りします。
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