こんにちは。
今回は「フランスでの日常生活で身近に感じられる日本」についてお伝えしたいと思います!
私は、2016年からフランスで暮らしていて、今年で6年目になります。
今から約12年前の2010年にも1年間フランスのコート・ダジュール地方で暮らしていましたが、その当時と比べると日本の食材や日本語を身近に感じることができ、フランス人がこれ程までに日本に興味を持ってくれるとは思ってもいませんでした。
その変化は、日本のアニメや本のタイトルなどからも感じることができます。
例えば、
一昔前は、日本のアニメで有名な「キャプテン翼」があると思いますが、そのアニメのタイトルがフランスでは「オリーブ&トム(Olive et Tom)」という名前になっており…
日本人の私からすると「んっ?どういう事?」と疑問に思っていました。
どうやら、翼くんが「オリーブ」で、若林くんが「トム」という設定らしく、フランス向けの独自タイトルに編集されていたそうです。
その他にもアニメ「シティーハンター」はなぜか「ニッキー・ラーソン(Nicky Larson)」というタイトルになっており、もはや日本版タイトルとは似ても似つかないフランス語版タイトルでした(笑)
そんな独自解釈をしていたフランスでも日本への興味が高まったのか、少しづつ変化が起き始めています。
私が最近行ったフランスの本屋さんでは、本の題名に、
「生き甲斐(IKIGAI)」「おりがみ(ORIGAMI)」「風呂敷(FUROSHIKI)」といった様に100%日本語タイトルの本が売られているのを目にしました。
一昔前の状況を知っているだけに、これには驚きました。
なにが言いたかったかと言うと、以前に比べてフランスの方々が日本語そのものや日本人の考え方、日本の健康食材など、「日本」に対して興味を持ってくれている傾向があるのではないかと生活をしていて感じ始めています。
フランス全土に展開するオーガニック専門スーパーチェーン(biocoop)では、日本の様々な食材が日本語名で販売されています。
例えば、
醤油は、本来フランス語ではSoy Sauce (ソイソース)ですが、「SYOYU」と書かれています。
お味噌だってフランス語に訳せば色々言い方はあるはずなのに、「MISO」と日本語のままです。
十数年前は、海藻類は全て一緒にされ「アルグ(ALGUE)=海藻全般の意」とフランス語で呼んでいたのに、今では「わかめ= WAKAME」や「海苔= NORI」と種類別に書かれています。
アジア食材専門のスーパーで、日本から輸入され日本語の書かれた商品を見かける事にさほど驚きはありませんでしたが、フランスのスーパーや書店、レストランなど、地元住民(フランス人)がよく利用するお店で日本語表記の商品を販売しているのを見かけると、日本を理解して日本をもっと知りたいと思ってくれているのではないかと思い、なんだか嬉しい気持ちになります。
実は、私はフランスで生活を始めた1、2年目はフランス語の上達と現地での生活や文化に馴染みたかったという理由から、「見るもの」「聞くもの」「目にするもの」全てをフランスのものにする!
と自分に課して、日本のものをあえて避けていた時期もありました。
今では、フランスにいながら日本の商品を見かけたり、日本について話している友人を見ているとなんだか癒されます。
移民も多いフランス、フランス独自の物に対しての誇りは持ちつつも、他国の文化や製品を拒むことなく受け入れる柔軟なところがフランスの良さかも知れません。
「フランスに行きたい!」
強い気持ちを持って渡仏される方がほとんどだと思います。
現地に来たら、現地に馴染まないと駄目だ!と思った時期は自分にも、もちろんありました。
でも、フランスで生活をしていると何故か自然と日本の食材があったり本があったりと、フランスに居ながらも日本を味わう事ができます。
なかなかフランス語が上達しない、仕事が思うようにできないと思いつめた時、フランスにある母国(日本)の物と触れると少し気持ちが楽になって、リフレッシュできるかも知れませんよ!!
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