今回は、2022年3月時点の「私的パリのお気に入りブーランジュリー」を4店舗をご紹介したいと思います!
あえて2022年3月としたのは、私の好みのベーカリーがその時によって変わる事、そして何よりもパリのブーランジュリーのトレンドは目まぐるしく変化するからです。
コロナ禍でフランスに来るのが難しい皆さんに、わたくしの視点ではありますが少しでも“パリ”のトレンドがお伝えできればと思います。
目次
私的パリのお気に入りブーランジュリー4選
もともと私は、フランスのパン文化に憧れて日本から渡仏してきたこともあり、パンを製造するだけでなくフランス中の美味しいと言われるブーランジュリー巡りも大好きなんです!
個人的見解も多数ありますが、ぜひお付き合いください(笑)
TEN BELLES BREAD (テン・ベルズ・ブレッド)
まずひとつめは、パリの11区にある「TEN BELLES BREAD(テン・ベルズ・ブレッド)」。
開放的で広い売り場と、とても心地良いカフェスペースを併設しているこのブーランジュリーは、イギリス人女性が経営されているそうで見た目もおしゃれ!
どの商品も美味しく、ハード系のパンからサンドイッチまで、種類も豊富です。スコーンなど、イギリスならではの商品も並んでいます。
パンとお菓子は、ムーラン・ブルジョワ社のビオの粉を使用しています。
併設カフェも素敵で、コーヒーも生豆を仕入れて自家焙煎するなど、とてもこだわっています。
お昼時には長蛇の列ができるほどの人気店で、いつも賑わっています。
「フランスの伝統的なブーランジュリー」とはまた少し違った、個性的で素敵な、味も見た目もとても魅力的なお店です。
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UNION BOULANGERIE PÂTISSERIE (ユニオン・ブーランジュリー・パティスリー)
つぎに紹介するのは、オープンしてから2年も経っていない比較的新しいパンとお菓子のお店です。
2つの通りの角に位置するお店は、全面ガラス張りで両サイドから店内と工房の様子が見えるという現代的なお店のつくりになっています。
「現代的」と言ったのは、フランスにある昔ながらのパン屋さんやパティスリーは、ほとんどのお店が売り場と製造エリアが離れており、客から製造エリアを見ることは、ほとんどできないからなんです。
無骨なデザインの外装に対して、内装は反対にセンスの良さが問われそうですが、しっかり期待に応えてくれるかのように、店内もスッキリセンス良くまとまっています。
そして、なによりも接客がとても感じが良くて好印象でした。
こちらのお店のお菓子やパンは、シンプルな見た目のものが多いですが、味のバランスが良くとても美味しいです。
クロワッサンなどベーシックなヴィエノワズリーも多いですが、ブリオッシュ生地にシナモンクリームを巻いた東ヨーロッパの「バブカ」があったり、NYチーズケーキがあったりとバラエティに富んだラインナップです。
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SAIN BOULANGERIE (サン・ブーランジュリー)
3つめは、サンマルタン運河のすぐそばにある小さなブーランジュリー「SAIN BOULANGERIE(サン・ブーランジュリー)」。
店名にもなっている「SAIN=健全な」という言葉の通り、こちらのお店は「手ごね・BIO(オーガニック)・ルヴァン・古代小麦」と、こだわりにこだわり抜いた超個性派のお店です。
店構えも、店内に入った瞬間から店主の世界観が感じられ、ワクワクします。
このお店のこだわりの一つ「手ごね」の部分は、お店がオープンして4年が経ち、多店舗展開されているため、現在も全商品が手捏ねかは定かではないです。
店主のアントニーさんは元キュイジニエとあって、ハード系パンからヴィエノワズリー、お菓子まで、全てのアイテムがオリジナリティに溢れた、他では見られない商品ばかりです。
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MAMICHE (マミッシュ)
最後に紹介するのはパリっ子たちに大人気のお店「MAMICHE(マミッシュ)」です。
今ではパリに2店舗ありどちらの店舗もいつも賑わっています。
経営しているのはフランス人女性の2人で、元々はパン職人ではなかったそうです。
個人的に思うのですが、フランスでは(特にパリ)、元々パン職人ではない方がパン職人になってブーランジュリーを開業するという流れがとても増えているように感じます。
根っからのパン一筋のパン職人である私からすると、パン職人を魅力的に思ってくれている方が多いのではと思い、なんだか嬉しさと共にパン職人である事に誇らしさすら感じます。
さてこのお店のパンやお菓子が美味しいことはもちろん、お店作りがまたキュートなんです。
レジ台や、陳列棚、陳列の仕方、店内のカラーなど全てのバランス良く、何度も来たくなるお店です。
サンドイッチは、オーソドックスなバゲットからブリオッシュサンド、そしてバーガーバンズを使ったサンドなど、お客様を飽きさせない工夫が随所に散りばめられています。
●公式サイト:サイトはこちらから
以上、これら4店舗が2022年3月現在の、私のお気に入りパリのブーランジュリー4選でした。
あらためて4つのブーランジュリーを見て気づいたのは「フランスのパン」というトラディショナルな概念は残しつつも、現代風に様々な文化や、個々の個性を取り入れたブーランジュリーがパリでは増えて来ており、それが好まれつつあると感じました。
世の中の情勢がもう少し良くなり、以前のように日本とフランスの行き来がスムーズに出来るようになったらぜひ皆さまにも足を運んでいただければと思います。
コロナが落ち着けば、フランスの様々な地方のおすすめパン屋さん特集もやってみたいですね~。
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