こんにちは。
今回は、フランスのビールとパンのお話をさせていただきます。
「フランスの代表的な飲み物は?」と聞かれたら「ワイン!」と答える方が多いのではないでしょうか。
しかし、ここ最近フランスではワインだけでなくビールが頭角を現し始めています。
その変化を感じられることとして、
“乾杯の1杯目は絶対にビール!”と決めているビール派のフランス人が多くなってきたこと。
フランスの若い世代には、今クラフトビールが人気であること。
なんです。
ビール好きの私にとって、この思考の変化は嬉しい限りです(笑)
ここで忘れてはいけないのがパンの存在です。
ここフランスではワインの横には、必ずといっていいほどパンの存在があります。
ではビールは?となりますが、実はワインと同様、ビールのそばにもしっかりとパンの存在があるのです!
それを実感したのが、先日アルチザン・ビールバー(スーパー等では購入できない、クラフトビールを提供してくれるバー)に、行った時のことです。
そのお店のオーナーに「ビールに合うおすすめのおつまみは何?」と聞くと…
「そうだな~、シャルキュトリ(ハムなどの加工肉)とチーズと、なんてたってパン・オ・ルヴァンだな!あのしっかり香ばしく焼かれたパンの香りとルヴァンの酸味はどのビールにも合う!」とパン職人が泣いて喜ぶことを言ってくれたんです!
嬉しい言葉に心躍らせつつお店で飲むビールを選びました。
私は、フランス産の強めのアロマの香りが特徴的なIPA(ビールの原材料の一つであるホップを大量に使用してつくられるビール)、香ばしいスタウトビール(黒ビール)など、3種類のビールを注文しました。
オーナーの言う通り、パン・オ・ルヴァンのしっかり焼き込まれた香ばしさと、ルヴァンの程よい甘味と酸味がどのビールとも相性が良く、パンもビールもどんどん胃の中に消えていきました(笑)
ビールとパン・オ・ルヴァンとの相性が非常に良かったので、自宅でもパンとビールのペアリングをしてみる事にしました。
ペアリングしてみたのは、全部で3パターンです。
① 「フーガス」とスウェーデン産「HAZY IPA」とのペアリング
HAZY IPAは材料の一部にオーツ麦を使用しており、爽やかな苦味の中にオーツ麦の優しい味わいがあり全体的にスッキリとした飲み口のビールです。
それに合わせるフーガスにはオリーヴ、チーズ、ハーブをたっぷりと練りこみました。塩味がガツンと効いたもちもちのフーガスは、このビールにベストなマッチングでした。
②ノルマンディー地方名物「ガッシュ」とイギリス産「ウェストコーストIPA」とのペアリング
ガッシュとは、ブリオッシュの姉妹のようなパンで、ブリオッシュと材料がとてもよく似ています。
特徴といえば酪農が盛んなノルマンディー地方で生まれたパンというだけあって、フレッシュクリームがたくさん使用されており、砂糖も粉1kgに対して400g(通常のブリオッシュはだいたい150gくらい)も入っています!フレッシュクリームで仕込む事によって、爽やかな味わいに仕上がるので、とてもバランスのとれた味になります。
このガッシュに良く合うのが、ホップの苦味とアロマの香りが際立つウエストコーストIPAです。ガッシュの爽やかな甘味と柔らかい食感が、個性的な苦味のIPAと口の中で絶妙にマッチするんです。
③「パン・ド・カンパーニュ(赤唐辛子風味のリエット添え)」と「BIOの黒ビール」
フランスでは「地産地消」や「BIO(オーガニック)」の概念が広がりを見せており、地方の小さなブリュワリーも精力的にBIOビールの生産をしています。
この黒ビールもそのひとつで、黒ビール特有の、深みのある香ばしさが、噛めば噛むほど味のでるパン・ド・カンパーニュ、それに添えられたピリ辛の豚肉のリエットと非常によく合います。
黒ビールのつよい個性、パンの小麦の香ばしさ、そしてリエットの濃厚な味わい。この3つの要素が喧嘩することなく、見事にマリアージュするんです!
と、今回は自分の趣味全開になってしまいましたが、どちらも「麦」と「発酵」という共通点があるパンとビールについてご紹介しました。
パンとビールのペアリング、ぜひ皆さんもしてみてください!
それでは、SANTÉ ‼︎
※サンテとは、フランス語で「乾杯!」に使われる言葉のひとつ。
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