こんにちは。
今回から前編・後編にわたり、フランスでのバカンスの定番旅行先である南仏に行ったときのお話をしたいと思います。
旅の目的は、南仏最大のリゾート地「ニース」近くにある街、マントン(Menton)と、エズ(Èze)にいる友人に会いにいくことです。
前編では、マントンに行った時のお話をします。
マントンは、イタリアとの国境近くにあり、レモンの産地としても有名なことから「レモンの町」とも呼ばれています。旅行客が少なくなる2~3月には レモン祭り(Fête du Citron)が開催されます。
マントンには、有名な三ツ星レストランMirazur(ミラズール)があります。このレストランを経営する、スターシェフMauro Colagreco(マウロ・コラグレコ)は、わずか6か月で、フランスのレストランガイドの「Revelation of the Year」を受賞し、1年を待たずに1ツ星を獲得。 2009年には、Gault&Millauで海外のシェフとして初めて「Chef of the Year」を受賞。2012年にミシュラン2ツ星、2019年版で三ツ星獲得。2019年『世界のベストレストラン』でNo.1となった方です。今回は、そのマウロ氏が経営するブーランジュリー MITRON BAKERY(ミトロン・ベーカリー)で働いている福田夫婦に久々に会いに行きました。
☞ミトロン・ベーカリーのサイトはこちらから
この店のシェフブーランジェ 福田大輔さんは2021年全仏パネトーネコンクール クリエイティブ部門最優秀賞に輝いた素晴らしい経歴をお持ちです。
福田さんが作るパネトーネの美味しさは、もうすばらしいの一言です!非常に濃厚な味わいで食感はフワフワ。去年のクリスマスには、わざわざお取り寄せしたくらい最高なんです。
厨房を見学させていただいていると、目に留まったのがこのパン!お花?それともミシュランの星?をイメージしたのでしょうか。まさにミラルーズを象徴するパンのようでした。
この店の特徴は古代小麦(スペルト小麦)を使っていることです。通常のフランス産小麦粉に比べてグルテンが少なく、歯切れがいいのがこの小麦を使ったパンの特徴!この小麦を生産している生産者は非常に少なく、こちらの店では生産者から届いた小麦を週に2、3回、石臼を使い製粉しているそうです。丁寧に製粉された小麦を使って作られたパンは、なんと100年以上も使用されている薪窯で焼かれています。
さすが世界一のレストランが手掛けるブーランジュリー。こだわりと手間のかけ方がすごい!
お店近くのマルシェでもパンがたくさん販売されているとのことで、そちらにも行ってみました。
せっかくなので、名産のマントンレモンを使用したタルトシトロン!を買ってみました
いや~このタルトシトロン絶品です!サブレ生地にも、もちろん古代小麦が使用されており、とてもサックサクでしたよ。
今回は、バカンスで訪れたマントンのミトロン・ベーカリーについてご紹介しました。
普段はパリでの話題が多いので、パリ以外のフランス情報を知っていただけるいい機会になれば幸いです。
まだ旅は続きます。次回後編では、南仏コートダジュールのシェーブル・ドールと呼ばれる絶景ホテルにいる、ジュリアン・デュゴールに会いに行った時のお話をしますのでお楽しみに!
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