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2022.01.11
12月18日いよいよOPEN。世田谷に生まれた「Patisserie Chocolaterie Recit」一流シェフが編み出す美しすぎるケーキとショコラの全ラインナップ大公開

東京都世田谷区に、また新しいお店がこの昨年末にOPEN。全国から新しいお店が続々と東京で開店していく忙しいスイーツ業界に、また新たな旋風を巻き起こす新店が12月18日にグランドオープンしました。

お店のInstagramのアカウントが開設されたのは約1年前。美しすぎるチョコレートと、ケーキの写真がアップされていくにつれ、フォロワーも増え、そのほれぼれする世界感にいったい東京のお店はどんなお店になるのか、どんなラインナップになるのか、今回はオーナーシェフパティシエの寺﨑さんに話を伺いながら、販売されるラインナップからお店のコンセプトまで、しっかり取材しお届けしていきます。

 

名店出身の寺﨑シェフが作り出す、チョコレートとケーキのお店

お店があるのは世田谷区松原、京王井の頭線の「東松原駅」。新宿からは10分程度と、都心部からのアクセスがよいこの場所。駅を降りて、西口方面へ階段を降りていくと、目の前には下町風情あふれる商店街。少しわき道に入ると、ひときわスタイリッシュな広々とした「Patisserie Chocolaterie Recit」の世界が広がります。

お店へ一歩入ると、まるで美術館や個展へ足を運んだかのような広々とした空間。真っ白な壁と、それを控えめに彩る木目調がスタイリッシュで、最近多くの店で見るようなモルタル調で、ちょっと男前な空間とは一線を画す雰囲気となっています。

三軒茶屋の名店「プレジール」出身の寺﨑シェフがオーナーシェフとして腕をふるうこのお店のラインナップは、焼き菓子はもちろん、目をひくのはショーケースに並んだケーキ。そしてショコラトリーと店名に冠がつくほど、シェフの徹底したこだわりを感じるチョコレートです。

 

「Recit」(レシィ)=「物語」。かつて小説家を志したシェフによる最高の食材とお菓子の物語

店名の「Recit」(レシィ)はフランス語で、「物語」という意味。その理由をシェフに伺うと……。

寺﨑シェフ「この屋号の由来は、実は自分がかつて物語を紡ぐ小説家を志す身であった事が大きいです。

このディスプレイの本も、自分のコレクションで全部ヴィンテージの本ばかり。店名の意味と重ねています。それ以外にも、たくさんの想いがあって名前を付けています。

生産者様が試行錯誤し、素晴らしい食材を育て上げる事。その食材が私達の手に届き、創意工夫を凝らし、お客様が手にとる御菓子を作り上げる事。そして、何かのきっかけで私達のお店にいらっしゃる、お客様というひとりの人間が生を受け、私達の御菓子を手に取られるまでの半生。

それら事象のひとつひとつを『ストーリー(物語)』と定義し、仏語に変換して名付けさせていただきました。」

「ロゴマークに込められた意味は、七つの円(縁、球)の連なりで、人と人との縁の繋がり、惑星の配列、分子原子素粒子の構造、ひいては世界の成り立ちの根幹とは、縁と円の繋がりという事を表現しています。

七つという数を用いているのは、世界中で聖なる数字、特別な数字であると捉えられていて、自分の生地である宮城県七ヶ浜町という町では、七という数字が特別な意味を持つ事に由来しています。ひとつだけ赤い円は、人間では心臓、惑星であれば太陽であり、物語の核となる最も重要な事柄を示しているんですよ。

一部繋がっていない円があるのは、まだ繋がっていない円=縁。それらをこれから繋いでいく、自分たちはまだ成長していく、進化の可能性を模索していく、というストーリーが込められています。」

 

すべてにこだわりがつまったラインナップを大公開! グランドオープンで買えるのはコチラ

グランドオープンに先駆けて、準備されたラインナップをご紹介していきます。グランドオープンはこの4種類のセットと、焼き菓子のみとなっています。

今回は、こだわりぬいたこの4つのラインナップについて、シェフにそれぞれ解説いただきました。まずはやはりショコラトリーならではのこちらから。

まずはチョコレートにこだわった「ノヴレス」(写真左・750円)。口どけのよいチョコレート生地とフランボワーズのジャムをベースにしたケーキです。カカオ64%のビターなチョコレートと、38%ミルクチョコレートをブレンド。

キャラメル風味をつけたフランボワーズガナッシュを、なんと9層にも重ねているんだとか。見てください、この横からの美しい層。手間がかかっている分、口に入れた瞬間の味のコントラストが面白く、甘酸っぱさの中にカカオの様々な顔が出ては消えていく。そんなチョコレート好きのためのチョコレートケーキだと感じました。ねっとりとした濃厚さも、チョコレート好きにぜひおすすめしたい。

続いては「メルヴェイユ」(750円)。なかなか最近のパティスリーでは見ない構成のこちら、マダガスカル産のバニラを通常の何倍も使っているそうで、とにかくバニラが濃厚。香りも高貴でふんわりとした優しい甘みを感じさせるので、全体をまろやかに演出してくれています。

ホールのフランボワーズを忍ばせたバニラの生地に、マンゴーとパッションのフルーツが隠れているサプライズも。様々な「甘酸っぱさ」をバニラの芳醇な香りがうまく包み込み、今年様々なスイーツをいただいてきた編集長としてはこちらがとてつもない衝撃を感じるほどの美味しさでした。

3つ目は「クレームキャラメル」(500円)。この3層、気づきましたでしょうか? シェフに話を伺うと、卵にとてつもないこだわりを持っているそうで、使用しているのは「日光金乃卵」。 栃木県の養鶏場で無添加の餌で育てたこちら、見事な色合いがたまりません。北海道産の牛乳、マダガスカル産バニラビーンズを合わせ、3層をスプーンですくって食べれば卵の乳のふくよかな味の大合唱が始まります。卵くささやクセもなく、後味もマイルドでありながら余韻に浸れる美味しさ。

ラストは「フレイズ」(600円)。ショートケーキの連載でも次回取り上げる予定のこちらは生クリーム、そしてこの特大の苺、そしてジェノワーズに大きなこだわりが。

なんと生クリームは、多くで採用されている北海道産ではなく九州産。こってり濃厚な北海道産と違い、キレとコク深さが両立した生クリームが全体の食感や後味を彩ります。

じゅわっと甘みの深い大粒の苺も果肉感がたまらず、スポンジ生地にしみこませた苺シロップの優しい甘さも絶妙です。

 

カカオの香りとライチの香りが絶品。絶対買うべき生チョコレート

「生チョコレート」(2850円)は、このお店のスペシャリテになりそうな最高の生チョコレート。

「これが生チョコレート?」と今まで食べてきたものの常識を覆す香りと味わい。ブラジル産カカオ62%のシングルオリジンに、ライチを合わせたフルーティーな味わいが特徴です。

食べるアロマ、とはこのチョコレートが本当の正解ではないか、それほど寺﨑シェフが作り出す生チョコレートのクオリティに驚きました。

本当はボンボンショコラを間に合わせたかったと寺﨑シェフ。現在ボンボンショコラも制作中で、10種類以上が並ぶ予定なんだとか。ケースも大入りの10個入りまで用意はされているみたいです。

他にも、グランドオープンでは販売されないアントルメやシェフが「賞味期限30分」というほど繊細なモンブランやチョコレートのプリンなど、これからが楽しみなラインナップが控えているそう。ぜひ足を運んでみてください。

また1個注意点があり、支払いは現金のみの対応とのこと。

 

●About Shop
Patisserie Chocolaterie Recit
東京都世田谷区松原5-26-15 松原パレス 1F
営業時間:11~19:00(グランドオープンのみ12時~)
定休日:月曜日+不定休

 

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