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2023.01.19

オーストラリアからつづる!パティシエ通信 by永田 真由美Vol.03『シドニーでの年末年始の過ごし方』

みなさん、こんにちは。

みなさんは、年末年始はどのように過ごされましたか?国が違えば過ごし方も違うということで、今回は、私が暮らすシドニーでの年末年始の過ごし方についてご紹介します。

こちらでは、クリスマスイブから休みを取る方が多く、年始までゆっくり過ごすという印象です。シドニーの年越しと言えば、「打ち上げ花火」が風物詩になっていて世界的にも有名です!この花火、毎年、年が明けるまでのカウントダウンと共に盛大にシドニー湾の上空を華やかに彩り、とても素敵なんです。

シドニー湾の花火
ちなみに、子供達も楽しめるように、大晦日の21時頃には、小規模の花火が上がります。子供達のことも考えて運営されているなと感心したのを覚えています。

同じく、オペラハウス前では音楽イベントが開催され、その様子はテレビ中継もされます。

シドニー周辺で様々なイベントが開催されるということもあり、当日は15時頃より周辺で交通規制が行われ、シドニーと北岸にある近郊の町をつなぐハーバーブリッジも、花火が終わるまで通れなくなります。

こんな感じで、大晦日はシドニーの中心部は非常に賑やかになります。シドニーはみなさんもご存じの通り、海に囲まれた町です。花火は海辺で上がることが多いため、色々な場所から見ることができるので外でピクニックをする方も多いです。とはいえ、日本のようにイベントがあると屋台が並ぶわけではなく、飲食する物はそれぞれ持ち寄ります。アルコール禁止の場所も多く、警察も見回りをしているのでお酒を楽しみたいという方は、場所を選ぶ必要があります。

ちなみに、4年くらい前の話ですが、私はどうしても年越しそばが食べたくなり、ざるそばを用意してピクニックをしていたら、周囲の方々からびっくりされて注目を浴びちゃいました(笑)

シドニーっ子はそれぞれお気に入りの場所から花火を鑑賞するのですが、私のお気に入りの場所は、自宅から徒歩30分くらいの場所にある、閑静な住宅が多いノース・シドニーの「Cremone Point(クレモルネ・ポイント)」です。多くの方は、オペラハウス周辺に行くのですが、花火が終わったあとの交通の便と人ごみが苦手は私には、このローカルな静かな場所が好きです。

年が明け、お正月の過ごし方はというと、家族や友達とビーチに行ってBBQやビーチで泳いだりして過ごします。本当にこちらの方は、ビーチが好きなんです。ビーチには、無料で誰でも使えるBBQエリアが設置されているところも多く、BBQ好きのオージーが集まるのも納得ですね。

最後に、年始に食べるお菓子についても少し触れたいと思います。ここ最近こちらでも定着しつつあるのが、“ガレット・デ・ロワ”です。日本でもよく見かけるようになったのではないでしょうか。フランス版パティシエ通信でお馴染みのブーランジェ 成澤 芽衣さんが作るガレット・デ・ロワのようにクオリティの高い物はなかなかこちらにはありませんが、シドニーのお菓子屋さんも試行錯誤して作っています。

こちらで私のお気に入りは、シドニーに来たら誰もが必ず訪れる観光地ロックス (The Rocks)にある有名なパティスリーLa Renaissance(ラ・ルネッサンス)のガレット・デ・ロワです。

シドニーに来たら誰もが必ず訪れる観光地ロックス (The Rocks) にある有名なパティスリーLa Renaissance(ラ・ルネッサンス)外観

▲ La Renaissanceのお店外観

La Renaissanceのガレット・デ・ロワ

▲La Renaissanceのガレット・デ・ロワ

La Renaissancのサイト→こちらからをクリック

他にも、シドニー東郊に位置するクロベーリーにあるMadame and Yvesのガレット・デ・ロワやお菓子もお気に入りです!オーナーのYvesさんは、フランスで行われるクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーで、オーストラリア代表のコーチを務められたこともある情熱的なシェフです。

Madame and Yvesのサイト→こちらをクリック

実は、私はガレット・デ・ロワが好きすぎてこの時季のマンスリーケーキとしてガレット・デ・ロワを週末限定・予約のみで販売しています。

パティシエ永田さんが作ったこだわりのがレット・デ・ロワ

▲地元の材料を使った、こだわりのガレット・デ・ロワ

オーストラリアは島国なので、フェーブや王冠をフランスから取り寄せなくてはいけないので、少し原価が上がってしまうのですが、一年に一度の楽しみなのでそこは気にせずに!

それでは、皆さんにとって2023年が素敵なお菓子のある年になりますように!

 

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Writer
永田 真由美
永田 真由美
運営サイトはこちら
お菓子の道まっしぐら20年とちょっと。 出身地の広島から、フランス、シンガポール、現在オーストラリアでパティシエールとして情熱を持ってお菓子を作ってます。現在、ル・コルドルンブルーの製菓部門の講師兼、2019年からは小さな会社「Mimi's Pastry」を立ち上げ、コンサルタントとして活動しています。
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