ARTICLE
2022.02.01
フランスからつづる!ブーランジェ通信 by成澤 芽衣 Vol.10『パン職人の危機。あるスーパーの発表が物議を呼ぶ』

こんにちは。

ここ最近、フランスのパン業界をざわつかせているある話題があります。

それは、
「ルクレール(フランス全土にある大型スーパー)がバゲットを1本0.29€(約38円)で販売する」と発表した事です。
フランスのパン屋さんでは、バゲットが1本が1€(約130円)くらいで販売されていることもあり、各メディアではこの話題で持ちきりです。

ルクレールで販売されているバゲット

主食でもあるパンをこの価格で販売する事に、国内のパン業界では物議を呼んでおります。
遂には「フランス全国パン菓子連合会」のトップ、ドミニク・アンラクト氏が動き出し、全国のパン屋さん・パティスリーの個人店を代表し、その怒りを各メディアで伝え始めるといった状況になってきました。

各メディアで伝えられている内容を一部抜粋すると、
「全国約33,000店舗ある個人店とそこで働くパン職人達の「仕事・労力」が軽視されていること、田舎町の小さなパン屋さんの存続危機を、さらに深刻化させる」といったことです。

コロナ禍でのロックダウン時には、医療機関、薬局、スーパーマーケットと並んで「生活には不可欠」と認定を受け営業を許可されるほど、フランス人にとってパン屋さんはなくてはならない存在なのです。

アンラクト氏は様々なメディアで、パン(バゲット)が国民にとって切っても切れない存在であり、それを作る職人がいかに重要な存在かを強く訴えておりました。

パン職人である私にとって、
彼の言葉一つ一つがとても深く、職人の想いを理解したメッセージであると感じました。

という事で、今回はフランスで起きているパン事情についてお伝えしました。

 

関連リンク

この記事をシェアする
Writer
成澤 芽衣
成澤 芽衣
運営サイトはこちら
2017年 フランス全国バゲットトラディションコンクール 優勝。 現在はフランスでフリーランスのパン職人として活動する傍ら、日本でのイベントや、東京にあるベーカリーでパンの監修をさせていただいております。 フランスから私なりの視点で、パンのこと、普段のことなどなど。 生のフランス情報をお贈りします。
1
ARTICLE
2021.11.11
パン屋が抱える5つの課題を解決できる、パンの自販機の魅力とは
chefno編集部
編集長 リョウ
2
ARTICLE
2022.09.15
第9回モンディアル・デュ・パン日本代表選考会レポート!
chefno編集部
編集&映像制作 コウヘイ
3
ARTICLE
2022.03.02
パンづくりとは我慢や苦労ではない。パン業界の古い慣習をなくしていきたい下町の人気店「メゾンムラタ」が語る効率化の重要性
吉村 智樹
4
ARTICLE
2022.05.04
「素材の自社加工」と「我が街のブランド化」で快進撃を続けるケーキハウス ツマガリ
吉村 智樹
無料会員を募集しています!
chefnoでは、会員登録することによって、会員限定のコンテンツを視聴したり、 製パン・製菓のセミナー(無料・有料開催)に参加することができます。 ほかにもいろんな特典を考えております。みなさまの登録をおまちしています!