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2022.03.11
フランスからつづる!ブーランジェ通信 by成澤 芽衣 Vol.15『日々の平等に感謝。異国で暮らす楽しみがフランスにはある』

こんにちは。

3月現在、私の暮らすロワール地方も少しずつ暖かくなってきました。

マスク着用義務は徐々に解除され、お店で買い物をする時と公共交通機関を利用する時以外は着用の必要はなくなり、ここ自由の国「フランス」では心なしか国民は生き生きとした表情を取り戻しているように見えます。
まだまだ感染対策を継続していく事は暗黙の了解ではありますが、今までずっと隠されていたマスクの下の笑顔が見られる事は、やっぱり嬉しいです。

そんな中、最近私は自店の開業にむけて集中する日々を送っているため、パン生地に触れる時間よりも不動産屋や製粉会社とのアポイント、空き物件の見学などなど。
パンの製造以外の事で多くの時間を費やしています。

不動産屋に貼りだされた物件情報を見るのも私の日課になっています

このようなフランスでの生活を送る日々で再認識したことが一つあります。

フランス共和国の標語「自由、平等、友愛(Liberté,Égalité,Fraternité)」を実感した事です。
その中でも「平等」の部分を特に強く感じています。

というのも、私の母国語は日本語ですので、私が話すフランス語はもちろん完璧ではありません
フランス語を母国語にするフランス人と比べてしまったら、私のフランス語のレベルや語彙力は多めに盛っても、中学1年生レベルです(笑)

ここフランスで開業に向けて色々とやりとりしているのは、100%フランス人。
実は、私が気付いてないだけで、中には「この人フランス語ちゃんと話せないから」と邪険に扱う人も居るかもしれませんが、ほとんどの方はしっかりと話を聞いて理解してくれ、少しずつでも良い方向に前進していける様に取り組んでくれるのです。
この部分に私は本当に「平等」を感じます。

実際見学した物件での情報を書き留めたメモ。皆さんが詳しく教えてくれたことを忘れないようにメモはしっかり取ります

自分の様な一外国人でも、信念を持って接すれば、言葉にハンデがあっても理解しようとしてくれる寛大さを感じます。
移民の多いフランスでは様々な国籍が交じり合うことは日常的で、私の話すフランス語のアクセントも個性だと思ってくれているのだと感じています

フランスでビジネスをしていく上で、自分の話す言葉(フランス語)にコンプレックスを感じていたので、このフランス人の「平等」の概念にはとても救われています。

フランスで暮らしていると、日本に居た頃に憧れていた事と違う側面を目の当たりにすることもあります。
しかしながら、そんなマイナスな部分を上書きするくらい現地の人々のポジティブマインドや笑顔、そして「平等である事の姿勢」に日々励まされているのでした。

 

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成澤 芽衣
成澤 芽衣
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2017年 フランス全国バゲットトラディションコンクール 優勝。 現在はフランスでフリーランスのパン職人として活動する傍ら、日本でのイベントや、東京にあるベーカリーでパンの監修をさせていただいております。 フランスから私なりの視点で、パンのこと、普段のことなどなど。 生のフランス情報をお贈りします。
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