こんにちは。chefno編集部です。
以前ご紹介しました自販機記事の第2弾です!
前回の記事は、こちらから☞「パン屋が抱える5つの課題を解決できる、パンの自販機の魅力とは」
今回は、パンではなくケーキの自販機を導入された卸販売専門パティスリーのご紹介です。
新型コロナウイルス蔓延により、クライアントからの受注が減少。
何か対策は無いかと試行錯誤され、出された案が「自販機」を活用したケーキの販売でした。
コロナ禍でどのお店も直面する売上減の問題。
その問題を自販機導入で解決されたパティスリーさんがここにもありました。
さっそくお話を詳しく聞いていきましょう。
滋賀県草津市の卸販売専門パティスリーが考えた、コロナ対策とは
卸販売メインで運営されてきたなか、一般消費者向けに販売を始めたきっかけは
元々は、卸販売をメインに運営していましたので、一般消費者向けの販売は想定していなかったんです。
ただ、この長引くコロナ禍で当社にも影響が出始めまして…
というのも当社の主要取引先が、
レストラン、カフェ・喫茶店、居酒屋、BAR、ウェディング、ホテルなんで、コロナの影響をまともに受けた取引先ばかりでした。
その影響は例に漏れず、卸をメインにしている当社にも影響が及び、受注が減ってしまいました。
ワクチン供給後でも「コロナ禍前の状況に戻る事は難しいのでは?」と思い、新たな販路として卸先を開拓するよりも小売りにチャレンジする事を選択したのが、自販機導入のきっかけですね。
小売販売の準備は順調に進みましたか?
小売を始める前に2つの壁(悩み)がありました。
まず1つめは、「卸販売と小売販売の平行製造」です。
小売りで販売を始めるからと言って、卸販売の製造を止めることはできませんので、小売りを始めるにあたり、小売り専用の製造ラインを増やすべきか悩みました。
そして2つめは、「店舗を構えるか」です。
店舗を持ち、ショーケース販売となると、今までと大きく運営や製造体制が変わってきます。
お店づくりの資金もそうですが、店舗販売スタッフのことなど、準備すべきことが沢山あります。
今までの運営体制を大きく変更しては、手間や労力、コストまでかかってしまい本末転倒になってしまいます。
では、体制を変えずにどうすべきか…
そこでふと思いついたのが、元々製造している冷凍ケーキを活用して小売販売ができないかという案でした。
最近、他の飲食業界でも活用事例が多い冷凍販売可能な自販機であれば、当社の商品も販売できるんじゃないかと思ったんです。
自販機で販売を始めて、売り上げや運営面はいかがですか
ありがたい事に、自販機を導入してから現在まで、売り上げ目標をはるかに超える状況です。
早い時であれば、午前中には予定販売数が売り切れてしまう事もあるくらいですね。
もっと販売をしたいという思いもありますが、卸販売に影響が出ないように予定数を売り切ったら完売というスタイルにしています。
自販機で販売できるケーキってどんな商品なの??
自販機で販売している商品について教えてください
「定番商品」ですと、ベークドチーズケーキ、蒸し焼きショコラ、キャラメルバナナタルト、カフェマリアージュなどがあります。
定番以外では、「季節商品」を定期的に入れ替えたり、気まぐれメニューを差し込む事もあり、お客さんが飽きないような商品構成にしています。
これから自販機を導入したいと思う方に!
使用されている自販機のこと、ランニングコストなどを教えていただけますか
使用している自販機メーカーは、最近冷凍販売用自販機として有名なSANDEN社の「ど冷えもん」を導入してます。
ランニングコストとしては、電気代なども入れても月額1万円プラスα程度です。
販売店舗を新たに構えるよりも、低コストで導入が可能ですし、無人販売のため人件費は不要です。
コスト以上のメリットがあると思いますね。
自販機を導入して良かった事はありますか
SNSを活用して自販機での販売をPRしているのですが、卸売り事業では得られなかった“一般”のお客様の反応・お声をダイレクトにいただけるのは、自身のモチベーションにつながりました。
また経営的側面からも、卸売りと小売りの両立による収益確保ができました。
先行きが分からないコロナ禍のなか、この2つのメリットを感じられた事は非常に大きいと思いますね。
今後、自販機事業を始められようと検討されている製菓業界の方に向けて、何かアドバイスがあれば一言お願いします。
良くも悪くも「お客様のニーズに本当にマッチングしているのか」が全てだと思います。
冷静な判断と大胆なチャレンジ精神でぜひトライして下さい!
関連リンク
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